マニラの雑踏のなかで(3)
2007年 12月 02日
あの熱気と喧噪のマニラに滞在した日々からだいぶたっている。しかし、その時間は自分の奥にしっかりと刻みつけられている気がする。また近々、あの街を歩いてみたいと考えている。フィリピンはスペインに統治占領されていた長い歴史がある。それゆえにあちこちにスペインの影を見つけることがある。それは言葉だったり、地名だったり、キリスト教だったり、食だったり、さまざまだ。アジアの国でフィリピンを気に入った理由はこの国のなかに自分の好きなスペインのさまざまな光と影を見ることができるからだ。そしてそれはフィリピン文化によってさまざまな変容をとげて僕等に屈折したスペイン文化の有り様を教えてくれる。つまりフィリピンというレンズを通してスペインという国を眺めてみるという視点だ。スペインの黄金時代を支えた植民地フィリピン、その国名からしてスペインの血をひいているのだから、非常に興味深い。そしてそれは、日本、アメリカという大国に支配されていたこの国の重層的歴史を捉え直すことにもつながっていくと思う。アジアからスペインを見るというのは、まんざらハズレじゃないんじゃないかと考えている次第。ついでに言うとこの国のスペイン料理は安くて美味しい。かなりオススメです。
*そういえば先日、国会議員と軍の一部によるペニンシュラ・マニラ・ホテル立てこもり事件がマニラで発生。う〜む。やはりマニラはエキサイティングだ。
*そういえば先日、国会議員と軍の一部によるペニンシュラ・マニラ・ホテル立てこもり事件がマニラで発生。う〜む。やはりマニラはエキサイティングだ。
by bar_madrid
| 2007-12-02 04:38
| パロパロ!フィリピン